「っ、ごめんな、さいっ。龍はっ。」

「今から病院へ運びます。若姐さんは若の着替えやいる物を持ってきて頂けますか。もう少ししたら菊や姐さんがいらっしゃいます。」
紅さんの静かな声で私は冷静さを取り戻す。

「...、わ、かりました。」
よろりと立ち上がってマンションに入り家に戻る。

家にある鏡に映るのは龍の朱がついた服を来ている私。

それが嫌で脱ぎ捨てて思わず龍のシャツを着てしまった。
こうすると龍が包み込んでるみたいだから。

適当に龍の服を袋に入れてるとインターホンが鳴り響く。

モニターを見るとそこには杏さんと菊。
すぐに家に入れてソファに座ってもらう。