突然言われた事に体が動かないでいると龍が私の前に立った。
その瞬間


_______パンッ、パンッ

乾いた音が暗闇に響く。

すると前にいる龍の体がグラりと傾く。
咄嗟に手を伸ばして龍の体を支えると体重が直にかかる。

一番に動いたのは紅さん。
「若ッッ!!!!」
その言葉に虎が反応して。出てきた組員さんに
「若が撃たれました。弾が飛んできたのは西の方角。私のお人形を放って捕まえなさい。至急本家に連絡を。伊勢に手術の用意をさせてください。」

撃たれたと言う虎の言葉が頭の中で反芻する。