そんな私を龍は腕に包んで子供をあやす様に背中をポンポンと叩いてくれる。

「っ、はっ、」
「帰りに髪綺麗にしに行こう。」
「っ、ん。」
私が泣き止んだのを見て手を繋いで廊下に出る。

虎は一瞬驚いた様に私を見たけどすぐに

「イメチェン?いいじゃん?」
そう言ってくれた。
紅さんの車で美容院に行って髪を綺麗にしてもらう。

ふわふわのボブになった私を見て龍は額にキスをしてくれる。
家に帰る頃にはもう暗くなってきていた。

車を降りて私が先に歩いてエントランスへ歩いていると、

「希!!!下がれ!!!」龍の声が響いた。