「てかさ!私と悠大に何かあるわけないじゃーん!!!」
精一杯否定しておこう。と愛海は考えたらしい。
「えー?なんで??」
「だって、悠大、彼女居るんだし、ありえないよー!」
「そう?よかったーv私、悠大狙いで行こうと思ってるんだー!」
その言葉を聞いて、愛海はヒヤッとするものを感じた。
「・・・・・・え・・・?でも・・・悠大には彼女が・・・・・・」
「馬鹿ねー愛海は!彼女なんていつも一緒に居るわけじゃないんだし、彼女居るってことはそうそう女は寄り付かないわよー!!」
「そ・・・そうだね・・・」
ふたりはとりあえずトイレから出た。
が、話題はそのまま。
「ね、応援してくれる?愛海って結構悠大と仲良さげだしvv」
「え・・・と。うん!もちろん・・・!」
言った途端、トンッと何か、いや誰かにぶつかった。
「ご、ごめ・・・あ。」
「あって・・・最後まで謝れよ。ドジ。」
雄大だった。
「うるさいなー!そっちだって注意力が欠けてるからぶつかったんでしょー!?」
「うわー・・・憎たらしいな・・・」
「ふん!ごめんね!憎たらしくて!!私のこと嫌いならもう無視してよ!!」
「は?・・・・・・んだそれ・・・」
雄大は急に赤面した。そして、ふいと後ろを向き、足早に教室に入っていった。
(何よ。感じ悪い・・・)

