「悠大には彼女居るんじゃなかったの・・・?」




「なんだ。聞こえてたんだ。それ、女除け」




「え!!?嘘だったの!!!?」




「うん。だって好きでもない子に言い寄られるの苦手だし・・・」


悠大って結構黒いなぁ・・・。としみじみ思う愛海。





「愛海は俺のこと、嫌い?」




いきなりの質問だった。




「・・・嫌いじゃ、ないよ?」



「俺と付き合えよ・・・絶対・・・愛海を守るし・・・。」



「悠大・・・」



「雄大ってヤツ、いやなヤツなんだろ?俺、そいつからも守ってみせるよ・・・」



悠大は顔を真っ赤にして告白を続ける。


愛海も自然と真っ赤に染まる。




「無言・・・ってことは、いいのかな?」



「・・・・・・・・・」


愛海は悠大と目線を合わせた。


そしてそっと目を閉じる。



「・・・・・・愛海・・・」




悠大は愛海の後頭部を右手で包み込み、左手で頬を撫で、キスをした。



「・・・ん・・」


愛海の甘い声と同時に、唇は離れた。





「愛海・・・大好き」



「私も・・・」




「よっしゃ・・・!!!今日から俺のものだからな」






―――あ、くしゃって笑った。


あの時のアイツと同じ笑い方―――




キーンコーンカーンコーン



「あ、チャイム。戻るか!」




よいしょ、と立ち上がり、愛海の前にそっと手を差し出す悠大。



応えて手を置く愛海。







二人は永遠の愛を誓ったハズだった・・・