「で、このプリントの山をどうしろと・・・?」


「四種類あるから一まとめずつに分けてホチキスで止めたら帰っていい」



「鬼ー!!」



「口答えする気か?」



「分かった・・・終わったら帰っていいんでしょ・・・?」



「ああ。」



「やってやるわよ~!!」



「・・・ふっ・・・えらくヤル気だな・・・」



「・・・・・・今・・・!!!」



「・・・?なんだ?」




笑った・・・!あの時と同じ笑いだ・・・


―トクン―


心臓が高鳴った。





「顔赤いけど、どうかしたのか?」




「べべべ別になんでもななないよ!!」




「変なヤツ。」





パチン


パチン


パチン




―さっきからホチキスの音しかしない・・・


てか雄大、無表情・・・さっきのは幻・・・?―




そんなことを考えてたら雄大と目が合ってしまった。




ガタッ


スタスタスタ...



雄大は目が合ったかと思うと無言で教室を後にした。