「ひかの隣の人、結構格好良くない?」
アイスを口に運びながら、美奈が言った。
「そうかな?感じ悪かったよ。ってか美奈、彼氏いる癖に~」
「そういえば、あの人翔の友達かも」
翔というのは、美奈の彼氏だ。それなりにもてるし、美奈も可愛いし、お似合いのカップルだ。
2人はもう半年近い。翔くんは1年の時隣のクラスで、あたしも何度か話したことがある。
アイスを食べ終わって、服を少し見た。でもあたしはお金がなかったし、美奈も何も買わないというので店をでた。
「あ、美奈明日、翔くん来る日じゃん?」
「そうだ!部屋片付けないと」
「じゃああたしもそろそろ帰るよ」
「ごめんね。今度なんかおごるから!」
そう言い残して、美奈は自転車で走り去っていった。
