「それじゃあ、失礼致します」 佐々木は背を向けると重たい屋上のドアを開け消えた。 「なんだよ!恋人って!!!」 俺の叫んだ声は騒がしい都会の音にかき消された。 ボーとしてオフィスに戻れば、奴らだ工藤と久我が微笑みあっていた。 それを見たら何故か黒い感情が湧き出てきて、カッとなる。 イライラして、腹が立つ。 この感情を何処にぶつければいいのかわからないまま俺はパソコンと向き合った。