怜音said


帰り道。

自然に絡めてきた颯真の手を握り返すと、優しく微笑まれた。

「颯真と一緒にいると、なんか落ち着くから安心するなぁ」

うふふ、となんとなく呟いた言葉は彼には爆弾だったみたいで。

数秒フリーズしたあと、

「突然そんなこと言うのはずるいから」

もしかして、照れて、る?

嬉しくなって、えへへって笑っちゃった。

「そんなとこも可愛いし好きだけど」

さらりと、それこそ爆弾だよ。









「私も好きだもん」

今日はそんな気分、たまにはいいよね。