「蒼から屋上のお誘いなんて珍しいんじゃない?」

「だいたいゆーだからな」


俺は覚悟を決めた!

はずなのに震えていた……。


情けないな俺って…。こいつらにこんな事話すだけで怖がるとかなっ


「んで、何の用だよ。春野ちゃんの事ならパスな」

「普段からゆーは相談してんだから春野さんの話くらい聞いてやれって」


この前は相談ならなんでも聞くとか言ってたのに、今日はパスってか…。

でも、今日は違う!


「今日は春野さんの事じゃないんだ…、

俺さ元ヤンなんだよ。しかも結構荒れてたんだ。酒、女遊び、ピアス、髪染めってな、暴力だってかなりやってた。

…お前らにはちゃんと話さなきゃって思ったんだ…。」


2人は真剣に聞いてくれた。


俺はこんなにいいダチを持てて良かった

本当に感謝してる…


「だから蒼って怖い時があったんだね」


と、この沈黙を破ったのは以外にも陸であった。


「名残でピアスしてと。つーか、左耳にピアスって…、な陸」

「あー、ね」

「はい?」


左耳にピアスしてたら何か悪いのか?

なんかよそよそしい態度してんな…。


…、なんでだ?


「この際だから言っとくけど、春野ちゃんと付き合ったら春野ちゃんには右耳ピアスしてもらいなっ!」

「え、あ、うん…。」

「まぁ2人とも気付かなそうだけど」


てか春野さんと付き合ったらって言うけど無理だから…。