春野さんの全部ぜーんぶ、
俺は知ってみたい。


そして君を守ってみたい


…、要するに付き合いたいんだけど…。多分俺はわがままなんだろうね。


でも、さ…、


「…!どうしたんですか?」

「何でもないよ」


ほらね?


春野さんは元々…、今も男性恐怖症だからこうやってちょっと怖い目をすればすぐに怖がる。


そうすれば、余計に男性恐怖症を増していくだけなんだろうけど…。


「春野さんは、俺と2人で居るの慣れた?」

「う〜ん…、慣れたんだと思います。だからこうして話せてるんだと思うんですよね!」

「本当に?」


俺は少し声のトーンを下げた。
案の定、春野さんの肩がピクッと跳ねた。


俺が優しい先輩だと思っているから、怖がらないでいれてる。


だけど、ちょっと怖くしたら春野さんは怖がってしまった。


「俺が本当はヤンキーだったとしても?」

「え、あの…。水永先輩…?」

「…、なーんてね。大丈夫だよ」


そう言って俺は春野さんの頭を撫でた。


って、俺は春野さんに何やってんの?!
色々とぶっ飛んでるよな…!


「春野さん本当にごめんね…。」

「大丈夫です。水永先輩なので…!」


あぁー

なんでこんな事言ったのか分かった。


春野さんが俺に対して全く警戒心を持ってないからだ…。


俺はそれに嫉妬してた。


それに本当はヤンキーだったてのはあながち間違えてなんだけどね…。