第3者恋

〖蒼side〗


ゆーが誘ってくれて遊園地に行く事になった。何でも女子3人も来るらしい。


そう聞いて、“弱合コンだな”なんて1人で思ってしまった。でも、俺には好きな人居るからちょっと複雑だった。だけど、いざ来てみれば……


俺の好きな人がいた

これは運命? それとも偶然?


あまり話した事もなかったから、
チャンスだと思えた


だから、心の中で


“ゆー、ありがとう”


なんて思ってた


「やっぱ、春野ちゃん可愛いね。付き合うのも時間の問題じゃね」

「なんで俺に向かって言うの」

「えー、何でだろう」


ゆーは気付いてんだろうね。
俺が春野さんを好きなこと


「あ、でも……おめでと」

「はいはい。アリガトウネ」

「感情こもってなーい!」


そして今。最後にお化け屋敷に入ると言って、ペアは春野さん。この上ないチャンスだけども告白は出来ない


「みんな行っちゃいましたね」

「声が震えてるよ」

「え、そう、 ですか……」

「もしかして、ホラーとかダメ?」

「ホラーはいいんですけど…、


暗闇がダメなんです 」


か、可愛い。

春野さんが俺以外の人とペアじゃなくて
よかった〜


…って、そうじゃない!


「腕、掴んでいいよ」

「え、でも……。」

「怖いんでしょ」

「はい…、失礼します」