「よく目が合ったりして瀬戸川の態度も分かり易かったから、もしかして……って思ってた。なのに、瀬戸川は話しかけても来ないし。俺が自惚れているだけなのかなって思ったりして。けど、決定的だったのは瑞穂に告白された時かな」
「瑞穂ちゃん?」
不思議そうに葉山君を見つめる私に、優しい瞳で笑いかけた葉山君は。
当時、瑞穂ちゃんに告白されて断った際に「誰か好きな人がいるの?」と聞かれた事を口にした。
うん。
それは、私も瑞穂ちゃんから聞いたから知っている。
でも、そこからどうして私が葉山君を……。
「瑞穂が言ったんだよ。俺が瀬戸川の事を好きだって言ったら、なんだ両思いじゃんって」
「は?」
瑞穂ちゃんが葉山君に私の気持ちを教えたの?
確かに私の態度から、瑞穂ちゃんは気づいたって言ってたけど。
……あれ?
ちょっと待って。
瑞穂ちゃんは、そんな事言ってなかったよ?
葉山君の気持ちを知った瑞穂ちゃんが、葉山君と私との仲を取り持つ!と、自らかって出たと聞いたはずだけど。
「瀬戸川に宛てた手紙に、どうして俺のことを書いたか分かる?」
「ううん、分かんない」
「瑞穂に会いに行って、二人が仲直り出来たなら。瑞穂から瀬戸川の知らなかった話を聞いて、いつか俺に会いに来てくれるんじゃないかと思ったんだ」



