「それ、私のためにいれてくれたんでしょ?」
罰の悪そうな顔をする彼。…あたりだ。
オレンジジュースなんてこの家には普段おいてないのにどうしてあるんだろう。もしてかして柊ちゃんが買ってくれたのかな?
都合の良い妄想が膨らんで、顔が自然ににやける。
絶対私のためのいれてくれたオレンジジュース。
飲んで帰らないわけには行かないでしょ。
もうレポートなんてどうでも良くなっちゃった!!
「俺が飲むやつだから。」
だいぶ時差がある返事。
「2つとも?」
「…そう。」
何故か顔が真っ赤な柊ちゃん。
…可愛い!!!
「じゃあ私今オレンジジュース飲みたいからちょうだい!!ね!いいでしょ!ここじゃなんだから柊ちゃんの部屋で飲もう〜!!」
「おい!ちょ、」
いつもの強引さで、私は柊ちゃんの腕をひっぱった。