それからはもう、柊ちゃん一筋で、片思い歴三年目に突入です。
おかげさまで期待していたキャンパスライフは、彼氏なしを貫いている。
そんなこんな諸々を考えていると、私はあからさまに元気がなくなって、シュンと下を向いてうつむく。
「お、おい!なぁに落ち込んでんだよ!落ち込むなって!お前らしくないぞ!」
私の異変に気づいて、私の頭をポンポンと撫でる隆。
…こいつにもいいところはあるね。
まあ、こんなこと考えさせたのは隆だけどね。
まだ何も言わずに俯く私に、隆は私の頭を優しく撫ぜ続ける。
ガンッ、
部屋の扉が開く音がして顔をあげると、そこには、
「柊ちゃんっ!!」
私の大好きな柊ちゃんが、制服姿でだるそうに立っていた。
私は柊ちゃんパワーで一気に元気になって、頭の上に乗っかっていた隆の手をはたき落とした。



