そんな冬の日【完】




「いやいやそんなこと無いですよ!!反抗期なんです!!私にもいつもこんな感じで!!もう困っちゃいますよね!!アハハハ」



嫌な汗が次々と出てきて止まらなくなる。



…冬ってこんなに暑かったっけ?



柊ちゃんは相変わらず無愛想だし、先輩も相変わらずマイペースで私が一人で焦ってしまう。




「お前マジうざい。」



と柊ちゃんからの一撃。



「そ、そうだよねえ。あはは」




すると、




「…柊くんだっけ?さすがに女性にそんな口の利き方はないでしょ。」




普段ふわふわとしている先輩から低い声が聞こえる。


…それはまあ想像以上に怖く、視線もすごく鋭い。




…千歳先輩らしくない。