そんな冬の日【完】





「そうなんだ、仲いいんだね。」



「そうなんですよ!!」



その言葉が嬉しくて意気揚々と返事をすると、また柊ちゃんから舌打ちを食らってしまった。



「でも君若いね?何歳なの?」



私に微笑むときのように優しい雰囲気のまま柊ちゃんに話しかける先輩。



「…………」


だがそれもまあ見事に無視する。



それどころか先輩と目すら合わせない。



「高校2年生だよね!?ね!?柊ちゃん!!」



この無言に耐え切れなくなった私が代わりに答える。



「あはは、僕嫌われてるみたいだね。」



先輩は参ったな、と頭をポリポリとかく。その悔しそうな顔すら可愛いとおもう。絶対女の私より可愛いよ。