そんな冬の日【完】




嬉しそうに駆け寄ってくる千歳先輩。



「ななこんなところで何してるの?」


コートを羽織り、ニット帽、マフラーを装着して、鼻の先を真っ赤にしている千歳先輩。




「見ての通り犬の散歩ですよ!!」



『あっ、そっか〜そうだよねぇ〜』と笑う千歳先輩に私もつられて笑顔になってしまう。



「こっちの男の子は弟…かな?」



柊ちゃんのことを見ながら言う先輩のその視線は少し鋭く、何かを射止めるような目線に変わった。


私も柊ちゃんに目を向けると、目が合った。がすぐさま『チッ』と舌打ちされ、目線を逸らされてしまった。



…ああ、まだ怒ってる。



「いや、あの隣の家の幼馴染です!!」



本当は『未来の私の旦那です!!』って言いたいところだけど、柊ちゃんの機嫌が更に悪くなることは目に見えているのでそこは抑えた。