「なな〜、俺どうしたら良いのぉ〜〜〜!」



床に胡座を掻いて頭を抱えているのはバカ男は、茅野隆という私の同じ年大学三年生の幼なじみだ。




「知らないよ、みのりにひたすら謝るしかないでしょ。」



ここは隆の部屋。私は泣きそうな隆を横目に彼のベットのうえに寝転がって、彼の漫画を見漁っている。






…少年漫画も案外おもしろいな。





彼、茅野隆は私の親友である、みのりと付き合っているんだけど、今喧嘩中らしい。



その理由は隆が誘いを断りきれず合コンに行ったことがみのりにバレたらしい。



みのりがいるのに合コンに行くなんて本当に馬鹿だ。



「いくら謝っても許してくれないんだよ〜」


『頼れる人は、ななしか居ないんだよ〜』と私の読んでいた漫画を取り上げ、私の肩を叩いてくる隆。





痛いっつうの。