こっちとしては嬉しい限りだけどな。
志帆は滅多に人を褒めないと聞いた。


正直、
信用されてるとわかったとき嬉しかった。



「あれ、オペは?」

「成功したに決まってるだろ?何時間経ったと思ってんだ?」

「良平君でバタバタしてたんで時間を忘れていました。オペお疲れ様でした。」



時間なんて忘れるか?
そう思いながら志帆が持ってたカルテを奪う



「…ん。やっぱり良平君やばいな。
木更津から色々聞いたけど手術の時期か?」

「で、志帆。
俺、手術頑張ったからご褒美頂戴?」

「……は?」



は?とかないだろ。
誰でも頑張ったら褒美ぐらいほしい。



「だから、ご褒美。」