はぁはぁはぁ
息を整えながらすぐ目の前にある学校を見つめる

光が丘学園

そこが私の通う高校の名前だ。
男子と女子は棟が別れており基本異性のいる棟には行けない。
本当は和佐と一緒にいたかったからそんな高校には行きたくなかったんだけど…



今まで、和佐といて良い事はほとんどなかった。
和佐は両親からしてとてもカッコイイ顔でスポーツ万能、少し残念なのは勉強が少し得意じゃない事。
でも女子が欲しているスペックはほとんど持っている。

幼馴染み
そう言ってずっと和佐といる私はその他の女子から諸々嫌なことをされたりもしていた。
いつも助けてくれたのは、誰だっけ。

和佐は自分の大好きなバレーボールに夢中だった。
私の事なんて見えていないように。
そんな私を見て圭がこの高校を紹介してくれた
圭は従兄弟で一つ上のお兄ちゃん私の両親が海外に行っててその間私のお世話をしてくれている。
一人で出来るからと言っても
「………危ないから」
と言って、ずっと家にいてくれる。
仕事も大変なのに家事もしてくれる、大好きなお兄ちゃんだ。