「まあ、料理下手だから、今絶賛練習中で、今日も多分焼きそばなんですけどね…」
と、ぼそぼそとつぶやく。
得意料理は焼きそばです★
なんて大きな声では流石に恥ずかしくて言えないし。
てゆうかもう既に恥ずかしさのピーク絶頂迎えようとしてるから、そろそろ帰りたい…
「だから、そのせっかく下の階に八百屋ができたし、食生活改善も兼ねて通うかもしれません!その時はよろしくおねがいしますね、それでは」
「下の階…?」
無理やり帰ろうと言った私の言葉を遮るように、お兄さんは疑問そうに言った。
「……は、はい。私ここの二階に住んでるので…。」

