ふと、マンションの一階の店に目をやる。

花宮商店。

と、やたらおしゃれに書かれた看板。

……

なんとなく、学校で希子が言っていた言葉を思い出す。

『家業をついだダンディな息子がきっとオーナーだよ!!!!』



ダンディー…。


「…だめだ、気になりすぎる…。」


ちょっと…だけ…!!!
ごめん希子!!!!!!


そっと、あくまで自然に近より、店内をのぞいてみる。

意外と賑わっている店内。中は、おシャレというより普通に八百屋…??


なんか案外ちゃんと八百屋だな…。

疑ってたわけではないけれど。


まあ、オーナーどうこう言ってはいたけど結局のところ、こんな近くにお野菜手に入る所あるのはありがたい。

「ついでに、今日のご飯のあてでも買おうかな…。」


普通に入れば問題ないでしょ。