裏口から入り、スタッフルームに進む。
「おはようございます!」
出勤時の挨拶をしながらドアを開ける。
「おはよう!修二くん」
挨拶を返してくれたのは、俺の雇い主──
この店のオーナーシェフの森田さん。
4年前──大学入学の為、実家から出て
初めての一人暮らし…
家事など母親に任せきりで、1ヶ月の生活費を月の前半で遣いきってしまい、3~4日水だけで過ごしていた時に…あまりの空腹に耐えられず、更には美味しそうな匂いに耐えきれず…この店の前で行き倒れた俺を助けてくれたのが、森田さんなんだ
俺にとって命の恩人と言っても
過言ではない。
倒れた俺を発見した森田さんが、一番驚いたことだろう。
自分の店の前に、このご時世で空腹で倒れてる人間がいるとか…
あの時、
俺のために作ってくれたナポリタン…
旨かったな。
お金がないから折角だが頂くことが出来ないと森田さんの善意を断った俺に、
『身体で払ってもらうから』と───
にこやかに言われて、食事後に
アルバイトを提案してくれたことが、
今に至っている。
「おはようございます!」
出勤時の挨拶をしながらドアを開ける。
「おはよう!修二くん」
挨拶を返してくれたのは、俺の雇い主──
この店のオーナーシェフの森田さん。
4年前──大学入学の為、実家から出て
初めての一人暮らし…
家事など母親に任せきりで、1ヶ月の生活費を月の前半で遣いきってしまい、3~4日水だけで過ごしていた時に…あまりの空腹に耐えられず、更には美味しそうな匂いに耐えきれず…この店の前で行き倒れた俺を助けてくれたのが、森田さんなんだ
俺にとって命の恩人と言っても
過言ではない。
倒れた俺を発見した森田さんが、一番驚いたことだろう。
自分の店の前に、このご時世で空腹で倒れてる人間がいるとか…
あの時、
俺のために作ってくれたナポリタン…
旨かったな。
お金がないから折角だが頂くことが出来ないと森田さんの善意を断った俺に、
『身体で払ってもらうから』と───
にこやかに言われて、食事後に
アルバイトを提案してくれたことが、
今に至っている。