あんなヘリの援護射撃用に使うような重砲を前にしては、流石のDisposableも動きが取れない。

ようやくヒューを追い詰め、仕留めるチャンスだというのに、近付く事さえできない。

勝ち誇ったように、M134による掃射を行うアラン。

頭でも出せば、瞬く間にスイカのように弾けて飛び散るだろう。

遮蔽物から出る事などできない。

完全に動きを封じられたDisposableを見て。

「もういいアラン」

ジープに乗り込んだヒューが言った。

「挨拶としては十分だ。行くぞ」

ヒューに促され、ジープに乗り込むアラン。

軽々とM134を抱えて。

「気に入った。護身用に持ち歩こう」

アランは言う。

「ああ、お前のポケットにはぴったりだろうよ」

そんなジョークを吐いて、ヒューはジープを走らせた。