私兵部隊が、次々と撃って来る。

奇襲にもかかわらず、その反撃態勢の速さにバニング達は舌を巻いた。

勇猛かつ敏捷である事を求められるグルカ兵。

射撃姿勢に移るまで0.5秒で終わるとまで言われている。

「だが」

ジェイソンが素早くコルトガバメントを抜き、ステアーとの二挺撃ちで次々とグルカ兵を倒していく。

「俺の早撃ちには敵わないようだ」

離れた所では、バニングも数名のグルカ兵を相手取っていた。

近付いてくる敵から、確実に射撃していくバニング。

その背後の茂みから。

「!!」

ナイフを振り上げて飛び掛かって来るグルカ兵。

グルカ兵は『ククリ』『グルカナイフ』などと呼称される、刀身が内側に湾曲した独特な形状の刃物を携帯している。

その斬撃を、バニングは己の腰に差しているアーミーナイフを抜いて受け止め、ノベスキーの銃口を敵の腹にあてがって発砲!

射撃とナイフ術、個々では劣っても、Disposableはその2つの連携で敵を倒していった。