Disposable Destruction

何にせよ、もうタスクフォースが動き始めている。

ここはまずいだろう。

「場所を変えるぞ、ついて来い」

立ち上がって歩き始めるヒューについて行くアラン。

ただついて行くという身のこなしでも、ヒューを庇ってすぐに動けるように、両手とも懐のショットガンを抜きやすい位置にある。

何処までもプロフェッショナルだ。

或いは、バニングと同等と思わせるほどに。

ここまでの突き詰めたプロは、ヒューでも何人もお目にかかった事はなかった。

アラン・キンブル…この男ならば、本当にバニングを殺せるかもしれない。

そう確信すると同時に、その事に一抹の躊躇いも感じさせる。