Disposable Destruction

アランは片手で持ったショットガンを、ループレバーに手を入れたままで銃全体をぐるりと回して弾薬の装填・排莢を行う。

『スピンコッキング』と呼ばれる操作だ。

手を動かすのではなく銃の方を回して装填するので、馬やバイクに跨ったまま片手でコッキングする事が出来る。

ショットガンに精通した者ならではの操作だった。

その事からも、アランの傭兵としての熟練ぶりが見て取れる。

素早い動作で、ヒューを偵察していた数人の諜報員を始末したアラン。

「お気に召したか?」

アランの言葉に。

「…ああ」

ヒューは頷いた。

「頼りになりそうだ」