ニコライを先頭に、Disposableは村の奥へと逃げ込む。

古びた小屋の中に身を隠しながら、ジェイソン達は息を整えた。

「恩に着るぜニコライ。よく助けに来てくれた」

「ああ。事前にバニングから、ここの場所は聞いていたからな」

冷静に答えるニコライ。

彼はいつでもクールで落ち着いている。

普段は大局的な見地から物事を判断する大統領という地位が、そうさせたのか。

「ところでバニングとハルの傷はいいのか?」

「あ、ああ」

ニコライに言われ、ヒューが2人の傷を診る。

「おい…こりゃあ…」

「どうした」

訊ねるジェイソンに。

「こりゃあ小銃弾じゃない…ゴム弾だ」

ヒューは顔を上げて言った。