「少し見て来るね!!」
美希ちゃんと愛菜ちゃんにそう言うと、2人は言ってらっしゃい〜と、手を振ってくれた。
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「うぅ〜見えない!!」
さっきから囲まれてる子に近づこうとしてるんだけど…。
「天使、俺と写真撮ってください!!」
「俺と付き合ってください!!」
見事にこのあらさま。
これじゃあ、見るどころか近付く事さえできない。
「すみません、通してくださ…っつ!!」
どうにかその輪の中に入ろうとした時だった。
私の身長の2倍はある男子が、後ろからきた私に気付かず、思いっきり肘が当たった。
「いっ…た…」
しかもそれに気付かず、まださわいでいる。