それはさっそく次の日から始まった。

「小日向〜来て〜」

「げ、天童先輩」

昼休み。
天童先輩から呼び出しだ…

教室がざわつき、女子の視線が痛い…

やっぱ人気なんだな。

「…なんすか」

私は取りあえず廊下まで出た。

「そんな警戒しないでよ。お弁当一緒に食べようと思って」

でた、王子様スマイル。

「嫌です」

「よし行くよ」

私嫌って言ったんだけど!

美央を残して私は天童先輩に引きずられる形で屋上まで連れてこられた。