恐る恐る私は聞いた。 「先輩家って…今ご家族は〜…」 「あ、全然遠慮しなくていーよ♪俺一人暮らしだし」 一人暮らし… ってことはー… 「ご両親、いないんだ…」 「何か?」 「いや…別に…」 何かあるんだけど… 「ささ、こっから近いし行くよ!小日向!」 「は?」 「あのマンションね」 先輩が指を指した方向を見ると… 「…でかっ…!」