(遥斗SIDE)
「莉子、これ食ってみろよ!」
「…っなにこれ…!!美味しいっ!」
「だろー?」
…これ、どういう状況。
今、俺は学校近くのファミレスに部活のセンパイたちと来た。
いつもなら部活が休みだから、公園でだらだらとしてるけど…強制的に連れてこられた。
【お前、飯誘っても来ねーし…今日断ったらセンパイやめるからな…!】
そう脅されて、しょうがなく行くしかなかった。
それにしても、可愛い脅し方。
「あの二人って、カップルなのかな?」
「それ思ってたっ!すごいお似合いだよね〜美男美女!」
近くの席に座る女子たちの声が、俺には大音量で聞こえる。
そして俺は、隣のテーブルに仲良く座っている大橋とイケメンくんを呆然と見る。
あいつ…誰…?
もしかして…彼氏…。
無意識で耳を澄ますと、大橋の明るい声が聞こえてくる。
「大輝!その前髪ピンで止めてるの可愛いっ!」
「まあな〜俺なんでも似合っちゃうんだよな〜」
「…うわ…調子のったー!」
ダイキくん…。
…仲良いのがすげー伝わってくる。
「あのぅ〜西谷遥斗くんですよね!?」
「カッコイイ〜!」
化粧のけばい女子たちが近寄ってきても、俺は見向きもしない。
今は隣のテーブルが気になってしまう。

