あたしと美佳はついに、その気になる人とやらが来る場所に着いた。
それは、ある公園だった。
美佳の家から近いところにある公園で、帰り道に毎週みかけるんだとか。
…なんかこの公園…見覚えがあるんだよな…?
なんでだろ…。
嫌な予感。
やっぱり千弘についてきてもらったほうが良かったかな…。
千弘がその人と友達になれば、美佳だって話すチャンス増えるじゃん!
…けど、美佳はそんな作戦反対しそうだし…。
そんなずるいことしたくない。ってね。
…恋を叶えるためには、ずるいことも必要なんじゃないの、かな…。
って、これ名言じゃない?!
…ふざけてる場合じゃないや。
真剣に協力しなきゃ…。

