そんなことより、今俺には悩んでいることがある。
それが…。
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「ねえ、千弘ちゃん」
俺は、いつものように塾で遥斗と話していた。
珍しく真剣な顔の遥斗。
「…なんだ？」
「大橋って…好きな奴いんの…？」
「……。」
最近知った、衝撃事実。
それは、遥斗が莉子を好きということ。
二人が知り合いっていうのもびっくりしたのに、そんな衝撃告白されたら俺はびっくりを通り越して頭が真っ白になった。
しかも、二人は付き合ってたらしい…
あの遥斗が…彼女ならもっと完璧な女子がいるだろ？！
…なんで莉子？！ってなったけど、もうベタぼれだからなんともいえない。
「…一応、いない…」
「…まじで」
あ、嬉しそうな顔してる。
…こんな表情の変化、俺しか気づかないんじゃね？！
「まあ、先輩のことが好きとかギャーギャー騒いでるけどな」
「……。」
明らかにショック受けてるよな…。
一応言っとかないとな。
まあ、好きな奴はいないよ。
あいつはいるつもりだけどな。
