ちゃら男くんの好きな子。





「ちょ、お前ら!迷惑そうにしてんじゃん」





急に聞き覚えのある声が響いた。




「もっとスマートにLINEくらい聞き出せよなー」




その声に、周りは静まり返る。




「大丈夫?えっと…たしか…大橋ちゃん?」

「…!?」




な、にが起こってるんだろう。

あたしは…誰と喋ってるんだろう。



「げー、大地じゃん!お前はモテるからいいよな〜」

「てか、イケメンが口出すなよ〜」



「へへっ、褒めてもなんもでねーぞ??」

「「……うぜー!!」」



さっきまでたくさんいた男子が、一気にいなくなった。

す、すごい。