「あーあ全然決まんねーな…どーすっかな〜」
唐突に、先生が大きな独り言を言う。
まだ少ししかたってないです…。
せっかちなんだから…。
でも……なんだか嫌な予感…。
「じゃあ…大橋〜」
「へっ?!」
「お前やれ!…この間の説教だって、心ここにあらずって感じで聞いてなかったしな〜?」
「そんなことっ…!」
「もう決定だから。はい」
い、今…何が起きた?!
おおお落ち着け…大橋莉子…。
大輝で遊んでて…それで…そう!
ただ、クラスのリーダーになっただけだ…!
…ッ?!…あたしがクラスリーダー?!
いやいや、似合わない!!
「ほんとになっちゃったわね、莉子」
「いい気味だっ!!!、」
…美佳も大輝も馬鹿にしてくるし……!
助けてよっ!
「ここから、どんどん決めるぞ〜」
先生が一番めんどくさいのが済んだのをいいことに、一気に手際が良くなる。
…その後の係はどんどん決まり、みんな期待でいっぱいの顔してる。
あたしはもちろん絶望。

