この間、塾で再会したとき。
すげー可愛くなってて、初めは知らない奴かと思った。
でもその分、馬鹿なとこが変わってなかったのが嬉しかった。
女子に全然興味を示さない千弘ちゃんが、すごく大事そうに大橋を見るから、正直焦った。
距離が近いから、付き合ってるのかと思ったら、まさかの幼なじみ。
そこで安心した俺はとてつもなくダさい。
言いたいことはたくさんあったのに、口を開くと好きしか出てこねー気がした。
自分に呆れた。
でも、俺があげた傘をまだ使ってくれていたことに驚いて、ニヤけている自分がキモくてしょうがなかった。
2回目に公園であった時。
大橋の顔、赤かった。
それまで俺に見せたことのない顔。
俺はめっちゃツボだった。