「あれって、千弘じゃない?」
美味しいジュースの店で、お気に入りのイチゴオレを買っていた時。
近くの公園でブランコにダルそうにのっている千弘を見つけた。
「っ!!」
「…莉子、行きたいんでしょ。あたしが買っててあげるから、行っておいで?」
「いいの?!」
「どーぞ?」
あたしはその言葉と同時に、ダッシュで千弘のとこに行く。
けど…
入り口で急ブレーキをかける。
「まじ、お前って不器用っていうか…」
「うっせー…わかってる」
千弘の横には、西谷の姿があった。
なんであいつがいんのよ!あたしの許可無しに千弘と遊ばないでよ!
ていうか…また会っちゃったし…運悪い…。
「はあ〜遥斗に好きな奴ね〜、信じられねーわ」
…ん?
「…なに」
「まあ…いいんじゃね?遥斗ならすぐ落とせるだろ」
「…絶対無理」
…好きな子って…エリカちゃんでしょ?
付き合ってないの?
…ていうか、付き合ってなかったとしても二人は両思い確定じゃん…。

