あの伝説の文化祭から、あっという間に卒業式も終わり、入学式の季節となった。
「生徒代表、大橋莉子」
「はい。」
なんとあたしは、生徒会に入った。
生徒会長は…なんとあの美佳!
あたしは、美佳を支えたいと思って生徒会に立候補して、見事当選!
そして美佳は、先輩が守ってきたこの高校を受け継ぎたいんだとか。
あ、先輩と美佳は付き合ってます…!
えへへ、あたしはすっごい嬉しいんだよね〜。
「桜が満開に咲き誇る中、
今日こうしてたくさんの新入生が無事に入学できたことを心からお祝い申し上げます」
…まさかあたしが、こんなことをすらすらと言えるようになるとは思わなかったよ…。
心の中で自分を褒める。
たまにはいいでしょ!
「めっちゃ綺麗な人…」
「彼氏とかいんのかな…?!」
「憧れるなぁ〜」
新入生は、ピカピカの制服に見を包んでいて、とても可愛く見えた。
「以上で終わります。」
丁寧にお辞儀をして、壇上から降りる。
なんだか視線がくすぐったい。

