(五郎SIDE)



やっほ〜。

俺はみんなのヒーロー五郎でっす!


今回は、俺と莉子の出会いを紹介するぜ!



俺と莉子が初めて喋ったのは、二年になってから。





✱✱✱✱✱✱

 


「なあ!大橋莉子ちゃんって、このクラスらしいぞ!」

「まじで?!ラッキー」




クラスの男どもが騒いでる。

クラス替えをしてすぐ話題になったのは、高嶺の花と呼ばれている大橋莉子のこと。


女に興味ない俺でも、大橋莉子のことなら一年のときから知っていた。



「おっ!来たぞっ!」



教室に二人の女子が入ってきた。

俺は、思いつきで近づいた。




「なあ、お前が大橋莉子?」




初対面だったけど、近くで見ると顔小せえな。




「え、なんで名前しってんの…お主…まさか…あたしのファンなのね!」




…は?

こういうキャラなのかよ、こいつ。


もっと性格悪いかと思ってた。




「いや、ちげーし。ばーか」

「…んな?!…バカとはなんだ…バカとは…」




…こいつ、ただのアホだな。



「お前を俺の弟子にしてやってもいいぞ!」



俺は言い放った。



「は?!…誰があんたの弟子になんかなるもんですか!」

「ふふっ…そんなこと言ってられるのも今のうちだぞ。」


「…え?」



俺は、メロンパンを出した。


「これは、学食で月一しか発売されない高級メロンパンだ」

「っ!!」



途端に目が輝き始める大橋。


「し、師匠っ、!!、」

「はははっ!まあな!!」



「…馬鹿だこいつら…」



中学が同じだった葛城は、呆れていたけど、大橋は土下座までしようしてた。



それから、俺と莉子は仲良くなった。