「……ねえ、そろそろ部活」
ずっと西谷の練習着を握っているあたし。
なんか離したくない。
「…やだ」
なんか西谷みたいに子供っぽいけど、今日ぐらい一緒にいたい。
「ちゃんと部活するとか…真面目か…!」
「…誰のせいだよ」
…え?
「お前が…俺がバスケしてたら…見てくれんじゃん」
「…っ?!//」
…そ、そんな理由?!
だからあたしと別れたあと…あんなに頑張ってたの?!
…いつも…ちゃらちゃらしてるくせに。
そういうところがモテるんだよ…。
「…なに、泣く?」
「泣かないし!ばか!」
うそ。
本当は嬉しくて泣きそう。

