ちゃら男くんの好きな子。



うん。やっぱり先輩とは全然違う。



「全く似てないじゃん…」

「…そう?あたしからしたら一緒だけど」


「ち、が、う!!!」



そこは絶対認めないんだから!

あたしの大好きな人と大嫌いな奴が一緒なんて最悪だもん!



「嫌いなくせに、毎日そのイケメン君の話してるじゃん〜」

「…っ?!……嫌いすぎて話しちゃうの…!」

「ふ〜ん?」



ドSなんだから…。

それに、たまに中学の時のこと言ってるだけじゃんか!


あたしをイジメるのがそんなに楽しいのかい?!



「……だってさ、先輩だっていつも女子といるじゃん。

それに、バスケ部でしょ?

頭もいいでしょ?イケメンでしょ」


「…そ、それだけじゃん…」

 


「…もっと言おうか?」


「やめてっ!?」



…そんなことあるわけない。

西谷が先輩と似てるんだったら、先輩のこと好きになるわけないんだから。



「…会ってみたいな〜そのイケメン君!」


美佳が目をハートにしてる。

絶対、会わせちゃダメだ…。


甘い言葉を言われて、あたしみたいに騙されちゃう…。



「あっ!哲郎先輩だっ!行ってくるね〜」



美佳は、最近狙っているイケメン先輩のところに行ってしまった。

あたしと大輝は呆れる。


肉食女子美佳さん、恐るべしっ。