「…っ!…なにあいつ」
さっきまで天国にいるみたいに、幸せな顔してた遥斗が、急に不機嫌になる。
「あいつ…普通に話してんじゃん」
あいつ?
なんとなくその方向を見ると、莉子ちゃんがクラスの男子と話していた。
は?!ただ喋ってるだけじゃん…?!
…独占欲…強すぎるっしょ…。
「やっぱ…あんたなんかに莉子ちゃんは渡せないわ〜」
「は?もう俺のだけど」
…とてつもなくいらってきた。
だから、ドヤ顔で言う遥斗のみぞうちを思いっきり殴ってやった。
「…っうっわ、いた…」
あたし、可愛い系って思われてるけど…全然そんなことないんだよね〜!
いいストレス発散だ〜。

