「お前だって」
急に西谷が不機嫌に言った。
「え?」
「……なんでもない…ジュース買ってくる」
「…?うん。」
はぁ…。
何言いかけてたんだろ?
まぁ、いっか。
どーせ大したことじゃないでしょ。
そのとき。
メールがきた。
聞き慣れた着信音を聞きながら、スマホを見ると美佳からだった。
_馬鹿すぎる莉子へ
きっと莉子のことだから、あたしと遥斗くんを二人きりにしようとして失敗したんだろうけど…
あたしと千弘は大丈夫だから、そっちも二人でまわってよ!
二人が知り合いでよかった〜。
莉子って意外と人見知りするしね。笑
まあ、あたしのこと気にせず楽しんで〜。
それじゃあ
__美佳より
……美佳?!
優しすぎるよ…。
それに比べてあたしは…大切な親友の事忘れて楽しんで…
最低じゃん…。
早速、後悔がこみ上げる。
ーーーピロピロリン
また着信音。
ーまたまた莉子へ
あたしの事忘れて楽しんでたとか、わかってるから。
後悔なんてしてないで、楽しみなさい!
それで、遥斗くんとの中を深めたら、あたしのこと協力しやすいでしょ?
よし。
____またまた美佳
心が読まれてる…。
それにしても、大人っぽくていい子ってもう才能だよ。
改めて尊敬だな…。

