「あ、、りーちゃん!」
陽光と目があった。
その瞬間、前にいたたくさんの女子達も振り向く。
に、睨まれてる…。
「美佳、に、逃げる…?」
「いや。これはこれで初体験だからいいんじゃない?」
この状況を楽しむな!!
これだから、あたしの親友は…。
「ん?大橋ちゃんだ」
陽光の近くにいた先輩までこっちを向く。
か、かっこいい!神々しい…!
って、見惚れてる場合じゃない!
やばいやばい…。
どうしよう!絶対いじめられる…!
「りーこ、これ!」
陽光が急いで走ってきた。
その手には、二枚の紙がある。
「頑張ってるね?陽光」
美佳が腰に手を当てて、走ってきた陽光に微笑んだ。
「美佳姉さんっ!」
「おーっす、陽光〜」
……実は…このふたり、すごく仲良しなんです。
陽光は、美佳のことを尊敬してて、姉さんって呼んでるんだよ?!
…くそ…羨ましい…。
「で…どうしたの?陽光」
「あ、そうそう!忘れそうだった…危なっ…。」
…独り言大きすぎませんか?
全部聞こえてるし…。
「はい、これ!」
「え?なにこれ?」
「今度、大きな大会の決勝戦があるんだよ!しかも、俺スタメンに選ばれて!」
「ほんと?!すごい!」
あと二週間後か〜。
たしか、何もなかったよね…?
陽光の晴れ舞台、行かなきゃね!
…それに、先輩の最後の試合のだよね…?
うん。やっぱり行かなきゃ。
「わかった、応援行く。」
「よっしゃ!練習頑張ろ!」
そう言った陽光の頭を後ろから、誰かが押さえた。
「なに?どーいう関係??」
水筒を片手に、先輩まであたしたちの方に来てくれた。
「先輩っ!俺の姉貴っす!」
「はっ?!マジで?!……」
先輩は驚いたけど、あたしと陽光の顔を交互に見てる。
「確かに…似てる。…同じDNAを感じる…」
「マジっすか!?」
初めて似てるって言われたよ!
いつも、カレカノに間違えられるから困ってるんだよね…。

