ちゃら男くんの好きな子。



✱✱✱✱✱✱✱



今日は数少ない美佳の部活の休みだから、一緒に帰る約束をした。


それで、先輩の部活姿を拝みに行くことにした。



「莉子!聞いてよ〜、」

「なに?…どうしたの?」




美佳が嬉しそうにしてるときは、大体がアイツのこと。

幸せそうな美佳の話を、笑顔で聞きたいのに顔が引きつる。



「あのね!あたしのこと、名前で呼んてくれるようになったっ!すごくない?!」

「…え…。…あ…おめでと!!すごいじゃん!」



あたしが見え無いところで、二人はどんどん仲良くなっていってる。

連絡だって交換してるし、毎日のようにLINEで話してるみたい。



「…あ!莉子はどうなの?!先輩と!」

「っ?!……えっと…」



なんだか笑顔が引きつる。

うまく笑顔が作れない。







「カッコイイー!」

「きゃー!!!!」





あたしと美佳は、体育館の前のこのライブのような状況に圧倒される。




「大地先輩って…やっぱすごいね…!」



あたしが目を輝かせて言うと、美佳ははあ?って顔をする。



「いやいや…それもそうだけど、陽光目当ての子もいるでしょ?」

「え?陽光??」



…陽光目当て…?


…あっ、そっか!

陽光ってモテるんだった!

我ながら…自分の弟の凄さに圧倒する。