いつもの様に、雄輔君がやってきた。
雄輔君ったら恥ずかしがり屋なのか、自分では誘えないのか、雪との間に私を挟むのです。
だけどその日は違った。
「俺、告ってくる。」
そう言い雪の元へ走っていく雄輔君を見て、私も早く告白しておけば…と後悔ばかりしました。
そんなダウンしていた私にイケメンな男の子が急に話しかけて来ました。
「綾!お願いがある!
…俺と、、付き合ってください!」
その男の子が、幼なじみの彰でした。
1つ年上で、時に頼りになって、大方頼りにならない、そんな奴。
ずーっと友達としか思ってなかった私にとって、彰からの告白は、私に大きな影響を与えました。
「…え…っと、、明日、返事で…いい?」
なんて、曖昧な言葉でしか言葉を返せない私に、
「雄輔が好きなのは知ってる。
それでもいいから。
雄輔を忘れるために俺、利用して?
…付き合お?」
元々嫌いじゃなかった彰に好きと言われ、利用してもいいと言われたら、「はい」と答える以外に何もなかった。
そう、答えてしまい、私達の関係は始まった。