クイッ。 ちゅっ。 効果音をつけるなら、こんな感じだっただろう。 雄輔君は私の顎を掴んで、顔を上に持ち上げられた。 それだけでも心臓がもたないのに…! ちゅっ…と。 雄輔君と、初めてのキスをした。 「…雄輔! プ、プ、プリン! た、食べた、でしょ!」 もう、私、今なら死んでもいい。 そんな私に、余裕の笑みを浮かべて、 「食べたけど? なに? プリンの味した? なんなら、もっかいしとく?」 病院の病室で、この日熱い、熱いキスをしてしまいました。