「いいですよ! 同い年…ですよね? 看護婦さんから聞きました! なので…敬語外していいですか?」 「…もちろんOKだよ!」 なんだか、本当の恋人みたい。 すると、雄輔君が口を開いた。 「ねぇ、綾? 俺達の関係とか…あったんだったら教えてくれない?」 思い出したくない記憶が頭をよぎる。 だけど言えないよ。 今の雄輔君は私を好きでいてくれてる…はずだし。 気を使わせちゃうようなことはしたくないし。 なにより…記憶が戻って欲しくない。